STORY


あたりまえを眺めるだけ。それだけが、
あなたの幸せだったのかもしれない。

ぬぐい去ることが出来れば、どれほど
よかったのだろう。

光が外れた舞台の暗闇。
ピンスポットの外側に、あなたはいた。

きっと自分自身を責め立てたはずだ。
赤に取り憑かれてしまった、あなたなら。

小さな世界にふたりぼっち。
一等光るあなたは、いつだって眩しかった。

この世界について、
あなたはまだ無知だった。